悪玉カルシウム?そんなのあるの?
投稿日時: 2016年4月1日
前回からカルシウムつながりでお届けします。
こんな話は聞いたことがありませんか?
「カルシウムを摂りすぎると、石ができるぜ!!」(結石のこと)
これ実は反対で、
「カルシウムが足りないと、石ができる」んです!!!!!
割とこのことは知られてなくて
実は「カルシウムパラドックス」という理論があるんです。
簡単に説明すると、
食事から摂取するカルシウムが不足すると、自分の骨を溶かしてでも、血中のカルシウム濃度を保とうと
人間のカラダは動くのです。その結果どうなるかというと、一時的に骨から溶け出したカルシウムが血管の中
に溢れてしまう状態 これが カルシウムパラドックス(逆説)状態なんです。
つまり、摂取するカルシウムは少ないのに、血管の中はカルシウムだらけ・・・ということなんです。
血管の中のカルシウムは一定濃度に保たれるようにできていますから、一時的にあふれたカルシウムは
必死になって近くの細胞の中に入り込みたがります。
一番困るのは、動脈硬化でコレステロールなんかがベチャベチャになってる部分にカルシウムが入り込むと
よくないんです。石灰化といってベチャベチャがポキポキになって動脈硬化が完成して、血圧が高い状態
などでその部分が裂けちゃうことがあります。それが大動脈解離なんです・・・