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ノーベル賞! オートファジー  自分で自分を食べる

投稿日時: 2016年10月19日

人間が一日に必要なたんぱく質の量は200gと言われています。しかし、食べ物から摂っているたんぱく質の量はせいぜい60gといったところでしょうか?この差140gがどうなっているのかが、長年にわたって謎でした。

今回大隅博士が発見した「オートファジー」とは、自分で自分を食べるという意味を示しますが、細胞内のたんぱく質をいったん壊して再利用するという事です。細胞の中には様々な器官があって毎日その役目を果たしているのですが、劣化したり、出来損ないが当然出てきます。これらを膜で覆って中身を酵素で分解するという仕組みを持っているという事です。

どうりで、何日間か食事を摂らなくても生きていけるのは不思議だったのですが、この仕組みが作用していたわけなのですね。

我々は体内のたんぱく質を使いまわし「リサイクル」という、なんともエコな仕組みを持っているのですね。

このシステムは細胞内のサルモネラ菌などの病原菌も分解していることも分かっています。

また、パーキンソン病やアルツハイマー型認知症の原因は、神経細胞内のたんぱく質変性から起こる有害物質がたまることで引き起こされるという説が有力なのですが、これらも本来オートファジーの力で分解されることも分かっていますので、今後の医療で創薬などでこのシステムを助ける画期的な薬が出てくることが期待されています。