悪玉コレステロールってそんなに悪いの?
投稿日時: 2016年5月16日
コレステロールと聞いて気になる方は多いと思います。
そもそもコレステロールとは、細胞膜やホルモンの原料である、生命に欠かせない大切なものなんです。
人間は、この大事なコレステロールを体の外に出さない仕組みを獲得しました。その仕組みとは、一度胆汁に溶かして腸に捨てた
コレステロールを、何度も腸から再吸収して再利用するという念の入れようなんです。(腸肝循環)
なぜこんな仕組みを取り入れたかというと、人間になる前からでしょうが、ずーっと飢餓に苦しんできた歴史があるからです。
つぎいつ食べ物にありつけるかわからないので、吸収したものは手放さない仕組みを手に入れたんですね。
しかし先進国において、食べ物に困らなくなったのは50年前くらい前からではないでしょうか?
食べ物がふんだんにあると、当然摂取するコレステロールの量も増えるわけで、余ったコレステロールは血管の中に留まることに
なり動脈硬化の原因になります。つまり、血管が固くなり心筋梗塞などの原因になるのです。
このことだけに、目を向けるとコレステロールは悪者という事になりますが、コレステロールがなければ細胞が作れなくなるわけで
生命に不可欠なものという事を考えると、悪者ではありません。
コレステロールは血管の中の量が問題なんですね。悪玉という名前を付けられてかわいそうですね・・・・?!