悪玉コレステロールってそんなに悪いの? パート2
投稿日時: 2016年5月18日
今回もまた、コレステロールの話です。実はコレステロール(LDL)が多いというだけで、血管を硬くするわけではありません。
実は、酸化したLDLコレステロールが血管を硬くします。これは超悪玉コレステロールとも言われます。
動脈硬化はこの超悪玉コレステロールが血管にたまり、それを免疫細胞のマクロファージが異物とみなし飲み込んで血管の壁で死んでしまった結果なるのです。
面白い実験があって、普通のコレステロールと酸化したコレステロールを別々のフラスコに入れ、それぞれに免疫細胞マクロファージを入れると、
普通のコレステロール(LDL)にマクロファージは見向きもしないのに、酸化したコレステロールである超悪玉コレステロールにはマクロファージが群がってすごい勢いで
食べるらしいです。つまり、酸化した方を異物とみなすのですね。
では、血中を漂うコレステロールはなぜ酸化されてしまうのでしょうか?
それは、活性酸素という反応性が高い酸素によって引き起こされます。我々は酸素を吸って生きていますが、吸った酸素のごく一部がこの活性酸素にかわってしまいます。
活性酸素は、ストレスが多かったり化学薬品を沢山飲んだり、また、激しい運動でも発生します。
活性酸素が多いと、血管の中にも多くなり、その辺を漂っているLDLコレステロールを攻撃し酸化させてしまいます。
コレステロールのせいだけでなく、この酸素を減らす努力も必要です。
ストレスをためない生活習慣を心がけ、抗酸化作用のある野菜などをたっぷり摂りましょう!